2019年12月24日火曜日

間接火気


化学プラントでは火気の使用制限が厳しい。
特に「直火(ジカビとかチョッカという)」の使用についてはどこも厳格なルールを
設けている。

直火とは溶接、溶断、グラインダー等の炎や火花が直接出る工具や施工方法のこと。
電気・計装の工事ではできるだけこれら直火は使わないようにする。

溶接や溶断などによる施工はなるべく避けて、電気ドリルやセイバーソー、
バンドソーなどを駆使して施工する。
これら電動工具は一応火気なのだが(モーターはブラシ部分から小さな火花が出る)
「間接火気」と言って、直火ほど厳しくない。

特に最近は電池の性能が向上し、客先の分電盤を借りなくてもよくなってきたので、
気分的に随分楽になってきた。
ただ間接火気でも火気なので書類上の手続きは必要ではある。

だから、最近現場でよく見かけるヘルメット装着用ヘッドランプやペンシルライトも
厳密には間接火気にあたる。
客先によって匙加減はまちまちだが、場合によっては懐中電灯一つ使用するために、
火気使用許可を取って消火器を準備することなり、苦笑いである。

2019年12月9日月曜日

フルハーネス型墜落制止用器具が即納であった!


今年の2月から安衛法が改訂され、従来の安全帯はいずれ使えなくなる。
コンビナートでは、もうすでに構内作業はフルハーネス型墜落制止用器具を
使用しないと、高所作業を許可しないところもある。

電材店の担当者に聞くと、品薄で注文しても年内はとてもムリと言っていた。
ところが、協力業者の親方が「フルハーネスはすぐ入るヨ!ウチも4人分買った。」
と言う。

詳しく尋ねると「アマゾンならすぐある。」とのこと。
早速チェックしてみたところ、確かにある。

認定品も即納である。とりあえず、自社の担当者二人の分を注文したら、翌日入荷した。電材店の言うのと随分違う。
確かにアマゾンは便利だ。

2019年11月28日木曜日

躓き労災


最近「ツマズキ労災」という言葉を時々耳にする。
要するに、現場で歩いていて躓いて怪我をする「労働災害」のことだ。

人は誰だって歩いていればたまには転ぶこともある。
しかし、最近はこれが増えてきたようだ。

以前から「転倒労災」というのはあったが「ツマズキ」とは言わなかったと思う。
結局、チョットしたことで「転んでケガする人」が増えてきたわけだ。

確かに現場も高齢化でヨタヨタした年寄りも多くなってはきたが、
若い人でも頼りない歩き方をするのがいる。

正しい姿勢で前を見て、左右の足を交互にバランスよく出して歩けない人が時々いる。
最近の学校では「歩き方」は教えないのだろうか?

2019年11月24日日曜日

材料が入らない


電線管が品薄らしい。
コンビナートの計装工事では、普通「厚鋼電線管(G菅)」を使うが、
その電線管が不足している。

こんなことは今まで40年以上の経験で,無かったたことだ。
また先日、電材店で電線管の安増の継手(ティー)を五個買いに行ったら「在庫が無い」と言われて驚いた。
いつ入るのか聞いたら、12月まで入らないとのこと。
幸い、別の電材店に在庫があったからよかったものの、何が原因なのかよくわからない。尋ねると「学校の冷暖房工事が全国で始まったせいだ!」ということらしいが、
その程度のことで電線管が不足するのだろうか。

夏前には建築業界でハイテンションボルトが不足しているとか、あるいは、
二日ほど前に建築会社の知り合いに聞いたことだが、
フリーアクセスの床材が無いという。
何か日本国内全体でズッコケた現象が起きている気がする。

2019年11月20日水曜日

タッチパネルが増えてきた


最近は、現場でタッチパネルを見かけることが多くなった。
なかなか便利なもので、工場でも積極的に導入している。

見ていても動きがスピーディだ。
制御盤の表面の押し釦や切替スイッチがタッチパネルの画像に置き換わっていく。

しかしながら、これでは盤屋さんの仕事が減る一方だ。

今までは盤表面をカットして表示灯やスイッチ類を取り付け、
そこに盤内配線を組み込んでいたわけだが、タッチパネルではそういう作業は全くない。

せいぜい電源と通信ケーブルを繋ぐだけで、あとはあらかじめ作っておいたプログラムを本体に書き込むだけで使えるようになる。
これも時代の流れか!

2019年11月17日日曜日

フルハーネス型墜落制止用器具の入荷状況

フルハーネス型墜落制止用器具の納期がかなりかかるらしい。
今、注文しても年内はとても無理とのこと!まあ、当分は猶予期間があるので慌てることはないのだが、現場を見回すとチラホラ使い始めているようだ。
メーカーによって色々なデザインがあるようだが、電気や計装の作業の場合「腰道具」と称する「ホルダーにドライバーやペンチ、プライヤーなどの工具を一式入れたかなり重量のあるゴツいベルト」を身に着けて移動するので、フルハーネス型墜落制止用器具との組み合わせをどうするかよく考えないといけない。
安全は第一だが、作業性との相性も重要なポイントになる。