2019年12月24日火曜日

間接火気


化学プラントでは火気の使用制限が厳しい。
特に「直火(ジカビとかチョッカという)」の使用についてはどこも厳格なルールを
設けている。

直火とは溶接、溶断、グラインダー等の炎や火花が直接出る工具や施工方法のこと。
電気・計装の工事ではできるだけこれら直火は使わないようにする。

溶接や溶断などによる施工はなるべく避けて、電気ドリルやセイバーソー、
バンドソーなどを駆使して施工する。
これら電動工具は一応火気なのだが(モーターはブラシ部分から小さな火花が出る)
「間接火気」と言って、直火ほど厳しくない。

特に最近は電池の性能が向上し、客先の分電盤を借りなくてもよくなってきたので、
気分的に随分楽になってきた。
ただ間接火気でも火気なので書類上の手続きは必要ではある。

だから、最近現場でよく見かけるヘルメット装着用ヘッドランプやペンシルライトも
厳密には間接火気にあたる。
客先によって匙加減はまちまちだが、場合によっては懐中電灯一つ使用するために、
火気使用許可を取って消火器を準備することなり、苦笑いである。

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